ここ数年、毎年ひそかに楽しみにしているものがある。
別にひそかにする必要もないが
渋過ぎてウチの若者たちにはわからないだろう(まだまだ・・・)
その名も
「日本伝統工芸展」
東京の日本橋三越本店でのぞいて以来欠かしたくないもののひとつとなった。
今年はスッカリ忘れていたところに某百貨店のエスカレータで偶然見かけたポスター。
立ち寄らないわけには・・・勝手に足が。
日本の伝統工芸の匠の作品に引き寄せられる。
決して古典的なものばかりではないし、同世代の若い作家も。
人間技とは思えない繊細さ、精巧さ。
発色の奥深さ、無駄のないプロポーション、絶妙なバランスは
自然界の造形に似ている。
いつもかたわらに置いている大好きな本
「バイ・ネーチャー・デザイン」「カラー・オブ・ネイチャー」とかさなる。
本当に人の手で造られたものなのか?
好みか否かにかかわらず1点1点嘗め回すように鑑賞。
手を伸ばして感触を確かめたい衝動を抑えるのに必死。
出展された全作品が見られるのではないのが残念だが
久しぶりに研ぎ澄まされた感性の賜物に目の保養をさせてもらったひと時だった。
ホームページや図録の販売もあるが
魅力は残念ながら100分の1にも満たない。
美術館で本物を見た後に出口のSHOPで
本やポストカードを買う気にはなれないのと同じである。
心置きなくぐるぐる回ったあとに
勝手に「ヤマモトヨウコ賞」を決める。
今回受賞されましたのは・・・
ダララララララララララララララララ・・・・・・
キリ金飾ハコ(変換ででてきません)「宙に咲く」
紅型両面着物「山ぶどうに竹垣文様」
おめでとうございます。
森田より「用事にずいぶん時間掛かりましたね」とチクリ