自分は設計の仕事を始めて3年である。
沖縄で2年、ケイスに勤めて1年である。
だんだんと仕事の仕方・お施主様との話し方・業者さんとの話し方・
役所の方との話し方を覚えてきた。
しかし、この頃少し変な感覚を体験した。
竿浦の家の現場である。
この物件は、所長のお世話になっていた方の息子さんの家で、
3年ほど前から計画されていた。
現場を担当したいきさつは、あまり覚えていないが、
多分僕がコンクリート現場しか担当したことが無かったからだったと思う。
現場に入ってお施主さん一家と「あーでもない・こーでもない」と打ち合わせを
ほぼ一人でさせてもらったのは僕にとって初めてで、非常に楽しかった。
途中、計画変更で想定していた間取りとかなり変わり、工務店の方にも迷惑を
かけたが、快く対応してくれた。
現場が竣工に近づいていくにつれて、お施主さん一家との打ち合わせも減り、
現場からの質問・打ち合わせも減ってきた。
以前の自分ならこの時期はほっとしていたことだろう。
しかし、なんだか寂しいものである。お施主さん一家はとても嬉しそうに、
している。当然、夢にまで見たこれからの生活がまっているのだから。
ものを造る上で当然、完成(終わり)はやってくるが、それが少し寂しい
と感じるようになったのは、僕がこの仕事を楽しいと感じる事ができるように
なったからなのかな?
っと感じる今日この頃です。(私事ですいません)
奥原 和明